「キライなものも残さず全部食べましょう!」
親世代の私たちも子どもの頃からイヤというほどよく言われてきた言葉。
- 「色んな栄養をしっかり摂って健康な身体になるため」
- 「食べ物に感謝するため」
- 「作ってくれた人に失礼だから残さず食べる」
確かにそうかもしれない。
でも、これってあまり子どもの気持ちは考えてないと思いませんか?
言われすぎて当たり前のことのように思うかもしれないけれど‥
でも大人だって、
「今日はがっつりお肉よりお魚の気分だ」とか、
「お腹空いてないから軽く済ませたい」とか、
「あまり好きではないからできれば食べたくない」っていうものもありますよね。
なぜ子どもだけ?
赤ちゃんの頃から食べることが大好きな娘が、小学校に入学して給食を嫌がるようになりました。
給食はキライなものがあっても食べ終わるまで居残りさせられるそうです。じっと先生に見張られながら。
しかも、コロナの影響で食事中はみんな前を向いて食べ、おしゃべりも禁止。
それを聞いてちょっと悲しくなってしまいました。
食事って栄養を摂るだけでなく、楽しく食べるものなのに‥
娘の通っていた幼稚園は自由で子どもの気持ちを尊重してくれる園だったので、給食のときは先生に「どのおかず、ごはんをどれくらい食べられるか」を伝え、お皿についでもらいます。
キライなものがあれば先生が「一つ食べてみる?よけておく?」とちゃんと聞いてくれます。他のお友だちが美味しそうに食べているのを見てチャレンジし、野菜が前より食べられるようになった子もいます。
今考えると、とても有り難かったなぁと。
娘は割と何でも好き嫌いなく食べるのですが、唯一キノコ類だけは食べられません。
昔は好きで食べていたのですが、たまたま体調の悪いときに食べて吐いてしまったことがあり、そのときの印象なのか食べられなくなってしまいました。
でも、キノコを食べなければ必要な栄養が摂れないってこともないし、代わりのものを食べればいいだけなんです。
元々好きだったものなので、そのうちきっと食べられるようになると思っています。
私も昔は子どもにたくさんごはんを食べて欲しくて、ついついあれこれお皿についで全部食べるまでイスに座らせていましたが‥今ではお家でも幼稚園方式を採用しています。
大皿におかずを盛り、自分で食べたいもの食べられる量取ってもらいます。
ごはんも、おひつをボンと置き、食べる分だけ自分でつぎます。
確かに、日によってはもうちょっと野菜を、お肉を食べて欲しいかなという日もあります。そんな時にはこちらから「食べませんか?」とご提案。
食べてくれるときもあるけれど、「いりません」と言われるときも。
あくまで子どもの意思を尊重します。
食べたくないもの、キライなものを無理やり美味しくなさそうに食べられる方が残されるよりも悲しい。
そして、無理に食べさせてもキライなものは好きにはならないし、食べ物や作った人への感謝の気持ちは生まれないと思うんです。
子どもの味覚や好みも成長してどんどん変わるものだし、苦手なものも家族が美味しそうに食べていたらそのうち食べる気になってくれるかもしれない。
また子どもが食べることに興味を持つように仕向けることも大事ですね。
例えば、一緒にごはんを作ったり、またお庭やベランダで野菜を育ててみたり‥
食べ物の本を読んだり、テレビの料理番組を見たりするのも!(娘は夕方のクックルンという子ども向けの番組が大好きです)
たまにお楽しみディを作ると喜んでくれます。この日は好きな具でクレープランチ!
小さい頃はとにかく食べることが楽しい♪と思ってもらいたいです。
学校給食の内容やキライなものも残さず全部食べようという風習はなかなか変わらない。
なので、せめておうちでは「キライなものも残さず全部食べよう!」の呪縛を解いてあげたい‥
みなさんのお家での食事はいかがですか?
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